社会の持続可能性を高める活動

教育と医療福祉で持続可能な街づくりに貢献

学研グループでは、すべての人が住み慣れた地域の中で安心して暮らし続けることのできる社会を目指し、「学研版地域包括ケアシステム」を推進しています。これは、0歳の赤ちゃんも、子育て世帯も、年を重ねても、認知症が重度化しても、介護度が高くなっても、障がいがあっても、世代・心身の状態にかかわらず、自分らしく暮らすことができる街づくりの取り組みで、さまざまな事業を行っています。
 2021年2月、大阪府吹田市に「Suita サスティナブル・スマートタウン」がオープンしました。この中で学研グループは、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)、認知症高齢者グループホーム、認可保育園、学習塾などの良質のサービスを集約してサービスを提供するウェルネス複合施設「Gakken多世代スクエア吹田SST」を展開しています。

▲多世代が交流できるホールを併設

▲Gakken多世代スクエア吹田SSTのココファン吹田SST(サ高住)

オンラインを活用した認知症啓発&予防

学研グループは認知症高齢者増加という社会課題に対し、「共生」と「予防」を両輪として取り組みを推進しています。2021年1月には、学研ホールディングス認知症予防研究室が企画主体となり、オンライン活用型健康支援サービス「学研ウェルネスCLUB」がスタートしました。学研プラスの脳トレドリル・運動動画に、オンライン健康相談をあわせてご提供。自宅でも楽しく続けられる認知症予防サービスとして好評を博しています。
また、一般の方に向けた学びの機会提供にも注力しており、2021年は累計4回の「認知症予防オンラインセミナー」を開催しました。20代から90代まで幅広い世代にご参加いただき、「専門的な内容・最新の知見をわかりやすく知ることができた」と高い満足度を得ています。

▲脳トレ・運動コンテンツ×看護師との定期面談で健康維持を目指す「学研ウェルネスCLUB」

BELSとZEBで建物の省エネ化を促進

シスケアではSDGsへの取り組みの一環として、2030年までに「学研グループ新設施設のエネルギー消費量を50%削減するとともに、創エネルギーで残りのすべてのエネルギーを創り出し、限りある資源を残す」という目標を立てています。まずは2025年までの目標として、エネルギー消費量の30%削減を目指して現状の施設 (建物)の省エネ性能をBELS(ベルス)で分析し、目標実現に向けての方策を検討しています。ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビルディング)の規格に則った施設の建設も進んでいます。

▲BELSは、「建築物省エネルギー性能表示制度」のことで、新築・既存の建築物の省エネ性能を第三者評価機関が評価し認定する制度

AI搭載型ロボットをMCS、ココファンで本格導入開始

▲「アイオロス・ロボット」は紫外線を使用した消毒作業と夜間巡視を行う

メディカル・ケア・サービス(MCS)と学研ココファンは、AI搭載型ロボット「アイオロス・ロボット」 を、介護付き有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅の6事業所で導入しています。ロボットは、紫外線を使用した消毒作業と夜間巡視を行うなど、介護職員の業務効率化と利用者の安全向上に寄与しています。

「おむつお届け定額サービス」を開始

▲サービスに使用されるおむつは、王子ネピアで最も高いクオリティを誇る「ネピアWhitoシリーズ」を採用

保育園に子どもを通わせる保護者の大きな負担となっているおむつの用意を、王子ネピア(株)、日本紙パルプ商事(株)と学研教育みらいの定額サービスで解消。サービスに使用されるおむつは、王子ネピアから学研プラス製作資材部を介し、供給を受けています。

▲学研版地域包括ケアシステム