社会貢献活動や環境保護に取り組み、
社会の一員としての責任を果たします学研グループ企業行動憲章より
文化・芸術の支援、地域社会への協力、ボランティア活動への参加などの社会貢献活動を積極的・継続的に実施し、企業市民としての役割を果たします。(学研コンプライアンス・コード6-1より)
学研ホールディングス代表取締役社長を委員長とするサステナビリティ委員会に、社会・環境部会を設置し(P.16)、社会貢献活動を各社の社会・環境活動(EMS)などで行うとともに、学研ホールディングスのコーポレートコミュニケーション室が社内外に取り組みを発信しています。
従業員有志によるインフォーマルグループ(業務外クラブ活動)の 「SDGsサポーターチーム」がスタート。品川区社会福祉協議会が実施するフードドライブなどに参加しました。フードドライブは3回実施し、食べ物や文具・玩具類を持ち寄りました。集まった物品は15箱分にのぼり、地域の子ども食堂などに届けられました。
学研プラスでは、SDGsの取り組みのひとつとして、品川区社会福祉協議会(1,093冊)と、全国子どもの貧困・教育支援団体協議会(協議会の会員18団体21拠点/合計4981冊)をはじめ、各所へ合計で1万2,566冊の本を寄贈しました。
また、学研ステイフルも児童書・文具等1,289点を品川区社会福祉協議会に寄贈。フードドライブも含めた学研グループの取り組みが評価され、品川区から感謝状が贈られました。
従業員有志のSDGsサポーターチームがフードドライブなどに参加
書籍の寄贈では、特に中学生向けの学習参考書が大人気
創造学園は、神戸市が行っている経済的な事情で塾に通えない中学生を対象にした大学生講師による無料の学習指導に賛同。「神戸で生まれ、育てていただいた組織としてお返しがしたい。子どもの笑顔と希望につなげたい」との思いから、神戸市と連携協定を締結し、教育のノウハウを活かして教材選び、指導法の助言、進路相談等を進めています。
まごころ洗車隊のサービス風景
障がい者就労支援(雇用)を行うMCSハートフルA(エース)では、より地域に根ざしたサービスを提供するため、手洗い洗車サービス「まごころ洗車隊」を2019年から実施。近隣地域の企業を対象に、年間約2,000台の洗車サービスを提供してきました。2021年3月から、さらなる地域貢献と障がい者雇用に対する社会の理解の促進を目的に、多くの地域の方にサービスを提供したいという思いで、埼玉県の「イオンモール上尾」にて本サービスを開始しました。
2021年10月23日配信 「tupera tupera 絵本ライブ with おむすびひろば & The Worthless in Gakken 2021」の出演者の皆さん
2018年からスタートした、親子で楽しめる学研の読み聞かせ会。4回目となる2021年は、コロナ対策のため初のオンライン開催となりました。『やさいさん』で人気の絵本作家tupera tuperaさんを迎え、パントマイムのおむすびひろばさん、ジャグバンドのザ・ワースレスさんも加わって、歌にマイムありの楽しい読み聞かせ会となりました。全国から3,000名を超えるお申し込みがあり、たくさんの親子が視聴しました(アーカイブ配信あり)。視聴者からは「無料のイベントとは思えないほど内容が充実していました!」「歌に合わせてダンスをしながら、子どもと楽しめました」といった声が寄せられました。
2020年からイラク南東にあるバスラ地域で、日揮グローバル(株)による「バスラ製油所近代化プロジェクト」がスタートしました。このプロジェクトでは、施設の近代化、技術者の育成に加えて、同社とアイ・シー・ネットが共同でCSR事業に取り組んでいます。学研の「科学実験教室」をバスラ地域の小学校10校に展開するのは、教員の能力強化も目的のひとつです。実験方法や子どもたちへの教え方についてレクチャーし、授業後にはフォローアップのセミナーを行うことで、継続的に授業が続くように体制を整備しています。
働き方改革を加速すべく昨年新規導入した約2,000台弱のスマートフォンは、購入金額の一部が「世界エイズ・結核・マラリア対策基金」や「新型コロナウイルス対策基金」に寄付される機種です。
古岡奨学会は、学研グループの創業者・故古岡秀人氏が、自身の幼少時代と同じ経済的苦境に置かれた母子家庭を支援しようと、私財10億円をもとに1980年に設立した財団です。支援の中心となるのは、母子家庭の高校生への奨学金給与(返済不要)で、2021年度新入生には年間約24万円、3年間で総額約72万円を給与します。
2011年に公益財団法人の認可を受け、2019年6月には設立40周年を迎えることができました。第1期生は134名だった奨学生数も2021年度の第42期生では360名になり、2021年4月現在、現役高校生1,068名を支援しています。第1期からの奨学生の累計は9,345名となりました。
また「若いうちに異文化体験を」の考えのもと、2015年から海外短期留学を実施、毎年奨学生約50名が夏休み時期に2週間、海外で語学研修やホームステイ体験をします。費用は財団が全額負担。2019年(第5回)はカナダに留学しました。TOKYO GLOBAL GATEWAYでの研修も2019年からスタート。奨学生25名が春休みに3泊4日で「英語漬け」の異文化体験をしました。そのほか、タブレット端末の無償貸与や、仲間と交流できる「奨学生の集い」開催など、物心両面でのサポートに努めています(2020~21年はコロナ禍のため上記行事は中止)。
2019年、設立40周年記念式典を開催。
2019年8月、第5回海外短期留学。滞在地のカナダにて。
学研教育総合研究所は、学研グループの教育シンクタンク。子どもから高齢者まで、「学び」に関する国内外の最新情報を収集し、社内外に発信するとともに、「CBT」「IRT」や「情報活用能力」といったSociety5.0の社会における学びのあり方の観点に立つ調査・研究を行っています。40年以上前から行っている調査「小学生白書シリーズ」では、子どもたちの日常生活や学習、将来の夢などについて幅広いアンケート調査を実施・発信しており、2021年度は小学・高校生を対象に、新型コロナウイルス感染症の影響に伴う変化やデジタル機器の利用に着目した調査を実施しました。
本社ビルのロビーに毎年飾られる科学の仕掛け満載のクリスマスツリーを制作。
学研科学創造研究所は、学研の科学コンテンツを財産として、科学技術の振興ならびに科学技術や知識の普及を目指した活動を行っています。「百聞は実験にしかず」の合言葉のもと、実験教室や実験ショーなど、子どもから大人まで誰もが感動できるような「科学する場」を提供し、「クリエイティブに科学する心」を持つ人財の発掘や支援、育成を行っています。
才能開発教育研究財団は、1967年8月、学習研究社(当時)の出えんにより設立。公益事業を通して、幅広い教育支援活動を行っています。
1963年に顕彰事業としてスタートし、2021年度で第58回を迎えました。小学生の文化的・科学的な才能の育成を目的に図画・作文・科学の3部門で作品を募集しており、毎年、3部門合計で約2万8,000点の応募があります。
1976年の開設以来、日本におけるモンテッソーリ教育の普及発展に貢献するため、附属の幼児教育施設における実践・研究活動とともに、さまざまな教師養成講座の運営を行ってきました。中でも2019年に開設した「教師養成アドバンスコース(2022年度より「国際資格取得コース」に改称)」は、2021年、日本で初めてAMS(American Montessori Society)とMACTE(Montessori Accreditation Council for Teacher Education)という世界でも有数のモンテッソーリ教育機関より正式に認可を取得し、両機関が認定する「日本初」のコースとなりました。時代に併せて進化するモンテッソーリ教師を輩出すべく、ハイレベルなプログラムの提供を今後も続けてまいります。
より受講しやすい環境を提供するため、インターネットを利用した教員免許状更新講習「eラーニング講習」を開設しています。いつでも、どこでも受講ができ、実践的な内容が学べると好評をいただいています。
長年培った教育工学の知見や経験をもとに、教員研修やIMETSフォーラムを教員支援として開催しています。2021年4月に「先生の学び応援サイト~IMETS Web~」を開設。継続的で良質な学びを先生方に提供していく教員支援プラットフォームを目指しています。