すべての人に心ゆたかな暮らしを提供する学研グループの医療福祉サービス事業には、もう一つの大きな役割があると考えています。増え続ける社会保障費の問題に取り組むことです。
学研ココファンのサービス付き高齢者向け住宅は、介護のステージに合わせた必要なサービスを提供することにより、特別養護老人ホームなどに比べて社会保障費を抑えられる仕組みがあります。
また、認知症のグループホームを展開するメディカル・ケア・サービスでは、認知症の予防・早期発見・進行緩和により、将来必要になる社会コストを下げる仕組みづくりを目指しています。
■グループ会社の取り組み
学研ココファンのサービス付き高齢者向け住宅は、入居時に高額な費用がかからず、厚生年金受給額水準の手頃な料金でありながら24時間365日介護スタッフが常駐し、お元気な方から介護・医療の必要な方までご利用いただけます。これは、学研グループがすべての人になるべく多くのサービスを提供したいという思いであると同時に、サービスを持続可能なものにする方法でもあります。
2011年のいわゆる高齢者住まい法の改正には学研ココファンも関わり、新たにサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)というサービスの類型ができました。サ高住には、入居者の心身の状況により、必要に応じて介護や医療サービスを選択できる仕組みがあります。これによって、入居者の介護度合いが低ければ、介護報酬は特別養護老人ホームなどに比べて低く抑えることができます(下記グラフ参照)。
学研ココファンでは、認知症を予防するための「学研大人の教室」、メディカル・ケア・サービスでは、産学連携による認知症の早期発見の研究、認知症ご利用者様の本来の力を最大限に引き出す自立支援介護(P.30)などにより、健康な心身を保ちながら自立した生活を長く続けられるようにサポートしています。
お元気な生活を支え、医療依存度が高くなったり認知症が進行したりしても、最後まで住み続けられることを提供できる仕組みを持っているのは、営利企業としては学研グループならではの強みといえます。
千葉県のココファン八千代緑が丘(サ高住)。